iPhone・iPadのバックアップ保存先をWindows10のCドライブから変更する方法

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Windows10でiPhone・iPadのiTunesバックアップの場所を変更する

家族でiPhone・iPadを使っていて、一つのパソコンにiTunesでバックアップしている場合、バックアップデータの容量がとんでもないサイズになっていきます。

我が家でも、ある日サボっていたiPhoneのバックアップを取ろうとしたら、Cドライブが真っ赤になっていて容量不足状態でした。

最近のパソコンは、CドライブをSSDにして高速化している分、容量が250GBくらいしかない場合も多かったりしますが、複数台のiPhone・iPadでバックアップを取っていると、うちのようになるパターン多いのではないでしょうか…。

ゆるり

ちなみに我が家のiPhone・iPadのバックアップデータは70GBもありました…。

ということで、iTunesのバックアップデータの保存先を大容量のHDDに変更しましたので、そのやり方をまとめてみました。

同じように家族のiPhone・iPadのバックアップにWindows10のCドライブが容量圧迫されている方の参考になると幸いです。

WordPressのバージョンアップもしくはテーマの更新のためか、記事の中で記載していた、フォルダのパスを表示する「¥」が消えてしまいました。重要な部分は、一時修正しましたが、フォルダのパスを確認して読み替えていただけるようご注意ください。

目次

Windows10でのiTunesバックアップの場所はCドライブ

WindowsPCでiTunesのバックアップの保存場所についての説明です。

WindowsのiTunesには昔からあるデスクトップ版とMicrosoftストア版があります(ストア版はWindows10のみ)。それぞれバックアップ先が違うのでご注意ください。

Windowsデスクトップ版iTunesソフトのバックアップ保存場所

Windows10 PCの場合、iPhone・iPadをiTunesでバックアップするとデータの保存先は、通常Cドライブの以下のフォルダに設定されています。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup

ユーザー名はお使いのPCによって違いますので、読み替えてください。
フォルダの区切りが「¥」円マークから\(バックスラッシュ)に表示されてしまっていると思いますが、Windowsでは「¥」になります。(敢えて全角にしていますが本当は半角の¥です)念のため、画像も表示しています。

すぐにアクセスして確認したい場合は、以下のパスをコピーして、適当に開いたフォルダのバーにペーストしてEnterキーを押してみてください。Backupフォルダが見えるはずです。

C:\Users\%USERNAME%\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup
このバーにコピー&ペースト

マイクロソフトストア版のiTunesはバックアップ場所が違うので注意

最近Appleの公式からiTunesをダウンロードしようとすると、デフォルトがMicrosoftのストア版iTunesを紹介されるので、ストア版を使っている方も増えていると思います。

ストア版iTunesをインストールしていた場合、以下のような画面に飛んだはずです。そんな記憶があるならあなたのWindowsPCに入っているのは、Microsoftストア版iTunesです。

ストア版iTunesのバックアップ保存場所

C:\Users\ユーザ名\Apple\MobileSync

※すぐにアクセスしたい場合は以下のパスをフォルダのバーにコピペして「Backup」フォルダがあるかどうか確認してください。

C:\Users\%USERNAME%\Apple\MobileSync

私は、デスクトップ版iTunesをインストールしているので、「見つかりません」と出ます。

iTunesでバックアップ先を変更する手順・流れ

iTunesのバックアップ場所の設定を別のHDDに変更する手順としては、以下のような流れになります。

  1. バックアップデータを他のHDDに移動する
  2. シンボリックリンクを作成しiTunesのバックアップ保存先を変更する

これで、iPhoneやiPadをiTunesでバックアップする際、Cドライブではなく、設定した別のHDDにバックアップされるようになりますので、Cドライブの容量圧迫から解放されます。

少し面倒ですが、一つずつ説明を読んでいってください。

1.iTunesのバックアップデータを別HDDに移動する

まずは、CドライブにあるiTunesのバックアップデータを他のHDDにコピーします。

保存先にバックアップ用のフォルダを作成

保存先のHDDにバックアップ用のフォルダを作成します。

例では、内蔵HDDのDドライブに「iTunesBackup」というフォルダを作成しました。

フォルダ名はなんでもいいのですが、わかりやすい名前・半角英字をおすすめします。(なるべくエラーやトラブルを減らすため)

D:\iTunesBackup

フォルダを作成したら、とりあえずフォルダを開いた状態にして置いておきます。

Backupフォルダまで移動する

iTunesのバックアップされているフォルダに移動します。

C:Usersユーザー名AppDataRoamingApple ComputerMobileSyncBackup

ストア版iTunesの場合

C:Usersユーザ名AppleMobileSyncBackup

フォルダのバーにコピペするショートカット↓(うまくいかない場合は、一つずつ開いていってください)

C:Users%USERNAME%AppDataRoamingApple ComputerMobileSyncBackup

ストア版iTunesの場合

C:Users%USERNAME%AppleMobileSyncBackup

iPhoneやiPadを複数持っていて、一台のPCにバックアップしていると以下のようなフォルダがいくつかあると思います。これらのフォルダを先に設定した新しいバックアップ用フォルダに丸ごとコピーします。

Windows10 でのiTunesバックアップの場所

Windows10でAppDataが見つからない場合

C:Usersユーザー名AppDataRoamingApple ComputerMobileSyncBackup

CドライブからBackupフォルダまで移動するときに、AppDataフォルダが見えない場合、隠しファイルが非表示になっています。

設定を変更して見えるようにします。

「表示」タブを開いて、「隠しファイル」にチェックをすると、「AppData」フォルダが半透明の状態で表示されますので、フォルダを開いていきます。

Windows10で隠しファイルを表示させる

iTunesのバックアップデータを別のHDDに丸ごとコピーする

iTunesでバックアップを取ったiPhoneやiPadなどのバックアップのフォルダを丸ごと選択して(Ctrl + Aで全選択)、新しい保存先のフォルダにドラッグ&ドロップしてコピーします。

コピーの時間ってどれくらいかかる?

コピーの転送時間は、70GBのサイズで18分程度でした。この例では、SATA接続の内蔵HDDですので割と速かったです。USB3.0の外付けHDDの場合は、もう少し時間がかかるかもしれません。

USB2.0の速度はUSB3.0の約1/10遅いので、USB2.0接続の外付けHDDですと、データ転送にかなり時間がかかると思いますので、ご注意ください。

古いパソコンですと、USB3.0ポートがない場合もあります。パソコンのUSBポートが以下のように青いポートがUSB3.0となります。

USB3.0のポート

元のバックアップのフォルダ名「Backup」を変更しておく

データのコピーが終わったら、元のバックアップフォルダ名「Backup」をリネーム(変更)しておきます。

例では、「Backup_old」に変更しました。

名前を変更しておかないと、あとでシンボリックリンク作成時にエラーになってできませんので、必ず「Backup」のフォルダ名は変更しておいてください。

2.シンボリックリンクを作成しiTunesバックアップ場所を変更する

バックアップデータのコピーが終わったら、シンボリックリンクを作成していきます。まずは、コマンド入力のためのコマンドプロンプトを起動します。

コマンドプロンプトを管理者として起動する

シンボリックリンクのコマンドを実行するには、コマンドプロンプトを管理者として起動する必要があります。普通のユーザーで起動しても実行できないので、必ず、管理者として起動してください。

この記事では、2つの起動方法をご紹介します。どちらのやり方でも構いません。

Windowsメニューから選択して起動する方法

左下の「Windows」メニューから「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」を右クリックして「その他」→「管理者として実行」で、コマンドプロンプトを管理者で起動します。

Windows10でWindowsメニューからコマンドプロンプトを管理者で起動する方法

検索バーにcmdと入力して起動する方法

別のやり方もあります。

「ここに入力して検索」バーに「cmd」と入力して、コマンドプロンプトを表示し、「管理者として実行」をクリックでもできます。

Windows10で検索バーにcmdと入力してコマンドプロンプトを管理者として起動する方法

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージが出るので、「はい」をクリックしてコマンドプロンプトを起動します。

管理者:となっていればOKです。

バックアップフォルダのシンボリックリンクを作成する

以下のコマンドをコマンドプロンプト画面に入力して実行します。

mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"

ユーザー名と、新しい保存先のパス(フォルダの場所)はご自身のものに書き換えてください。

ストア版iTunesアプリの場合、バックアップ場所のパスが違いますのでご注意ください。

mklink /d "C:\Users\ユーザー名\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"

外付けHDDなら、保存先のパスはH:\iTunesBackupや、G:\iTunesBackup など環境によって変わります。

コマンドを入力して「Enter」キーを押すと、「シンボリックリンクが作成されました」と表示されます。

パスのコピーを使うと便利

フォルダのパスは、長いので入力ミスを防ぐには、「フォルダ」を選択して「Shift」キーを押しながら「右クリック」すると、右クリックメニューに「パスのコピー」があるので、それを選択するとフルパスがコピーされます。

それをコマンドプロンプトに「Ctrl+v」でペーストすることで、長いパスが一気に入力できます。例では、「Backup_old」でパスを取りましたが、シンボリックリンクを作成するのは「Backup」です。

シンボリックリンクコマンドまとめ

mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"

ストア版iTunesアプリの場合

mklink /d "C:\Users\ユーザー名\Apple\MobileSync\Backup" "D:\iTunesBackup"
  • mklink /d ”iTunesバックアップフォルダのパス” “新保存先のフォルダ”
  • フォルダのパスは「”」ダブルクォーテーションで括る
  • ユーザー名と保存先のパスを自分のものに置き換える
  • コマンドを入力したらEnterで実行
  • シンボリックリンクが作成されましたと出たら完了

シンボリックリンクが作成されたのか確認

シンボリックリンクが作成されると、「Backup」というショートカットフォルダのようなものが作成されています。

シンボリックリンクのアイコン

「Backup」フォルダを右クリックしてプロパティを見てみると、リンク先が薄い文字で作成したフォルダに指定されていればOKです。

シンボリックリンクがちゃんとできているかiTunesでバックアップを取ってみる

シンボリックリンクが新しいHDDにきちんと設定されているかどうか、iTunesで一度バックアップを取ってみて、新しい保存先に保存されるか試してみることをおすすめします。

元のバックアップフォルダデータはどうするか?

元々Cドライブの容量圧迫で移行するわけですので、きちんとコピーがされていて、シンボリックリンクの設定もOKであれば、元のバックアップアップフォルダ(リネームしたBackup_oldフォルダ)にあるデータは削除しても大丈夫です。

実際、うちのPCもCドライブが真っ赤になっていたので、全てのiPhone・iPadのバックアップを再度取り直して元のバックアップデータは削除しました。

ゆるり

くれぐれも新しい保存先のデータを消さないようにご注意ください。

少し不安であれば、明らかにいらない昔のバックアップデータくらいは削除しておいて、しばらく置いておくのも良いかと思います。

WordPressのバージョンアップもしくはテーマの更新のためか、記事の中で記載していた、フォルダのパスを表示する「¥」が消えてしまいました。重要な部分は、一時修正しましたが、フォルダのパスを確認して読み替えていただけるようご注意ください。

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