家族で使ってきたiPadが、そろそろ限界に…
我が家では、これまで初代iPad Air、第6世代iPad、そしてiPad Pro 10.5を家族で使い回してきました。動画視聴や子どものゲームや学習アプリ、親の読書やZoomなどオンラインミーティング、用途は多岐に渡り、iPad端末を使ってきました。
しかしここ数年で、子どもたちもiPhoneを使い始め、パソコンの使用も増えてきたことで、iPadの出番は少しずつ減少。
アプリが頻繁に落ちるようになったり、読み込みが遅くなったりと、いよいよ動作が限界に…。特に子どもたちが使うゲームアプリでは、カクつきやフリーズが日常茶飯事になり、買い替えを真剣に考えるようになりました。
そんな中、Appleから発売された「iPad第11世代(2025年モデル)」を古いiPadからの買い替え目的で我が家でも購入してみたのでそのレビューとなります。

購入したのはイエローです

iPad(A16)第11世代レビュー 選んだ理由【第10世代との違いも】

最小ストレージが128GBにアップ|いまの“標準”にしっかり対応
これまでの無印iPadは、64GBスタートが一般的でした。
でも最近は、OSアップデートやアプリ、子どもの動画保存、ちょっとしたゲームなどで、容量がじわじわ圧迫されがち。
その点、第11世代では最小ストレージが128GBにアップ。
今どきのアプリ事情や家族の使い方にちょうど良い容量感で、「ようやく標準が128GBになったか」という安心感があります。
A16チップ搭載で性能が第10世代と比較して2世代分アップ
第11世代のiPadには、iPhone 15と同じA16 Bionicチップが搭載されています。
一方、前モデルの第10世代は「A14 Bionic」で、こちらはiPhone 12と同等の性能で、2世代分の性能UPとなっています。
もちろん、上位モデルのiPad AirやProにはMacBookなどにも使われている高性能なMシリーズチップが搭載されていますが、我が家の場合の利用では十分快適に動作します。
チップ | 主な採用端末 |
---|---|
A14 Bionic | iPhone 12 / 第10世代iPad |
A15 Bionic | iPhone 13 / iPhone SE(第3世代) / iPad mini(第6世代) |
A16 Bionic | iPhone 14 Pro / iPhone 15 / 第11世代iPad |
メモリが4GB → 6GBに増量|マルチタスク・長期使用にも安心
第11世代では、メモリ(RAM)も第10世代の4GB → 6GBに増量。
たとえば、アプリを複数同時に立ち上げて使う「マルチタスク」で、切り替えや動作がよりスムーズになります。メモリが多いほどバックグラウンドで開いたアプリやタブを長く維持でき、作業効率が向上します。
重めのゲームなど、処理性能を要するアプリでも安定した動作が期待でき、動作の引っかかりやアプリの強制終了が起こりにくくなります。
価格は据え置きでコスパUP
第11世代iPad(A16)は、Wi-Fiモデル128GBで58,800円(税込)からという価格設定。
前モデル(第10世代)は、発売当初64GBで69,800円(税込)という価格でした。その後価格改定で下がったとはいえ、「64GB=58,800円」から「128GB=58,800円」になったのは大きなポイント。
他モデルと比べても、iPad Air(M3)やiPad Pro(M4)よりも安価に抑えられています。

iPad 第10世代との比較
iPad第10世代と第11世代(A16)の主なスペック・特徴の比較は以下の通りです。
項目 | iPad 第10世代 | iPad 第11世代 (A16, 2025) |
---|---|---|
発売日 | 2022年10月26日 | 2025年3月12日 |
ディスプレイ | 10.9インチ Liquid Retina | 11インチ Liquid Retina |
解像度/画質 | 2,360×1,640, 264ppi | 2,360×1,640, 264ppi |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
チップ | A14 Bionic | A16 |
メモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ選択肢 | 64GB / 256GB | 128GB / 256GB / 512GB |
前面カメラ | 1,200万画素(横向き、超広角) | 1,200万画素(横向き、超広角) |
背面カメラ | 800万画素 | 800万画素 |
Apple Pencil対応 | 第1世代, USB-C | 第1世代, USB-C |
本体サイズ | 248.6×179.5×7mm | 248.6×179.5×7mm |
重量 | 477g(Wi-Fiモデル) | 477g(Wi-Fiモデル) |
認証方式 | Touch ID(電源ボタン) | Touch ID(電源ボタン) |
カラー | ブルー、ピンク、イエロー、シルバー | ブルー、ピンク、イエロー、シルバー |
バッテリー | 最大10時間(Wi-Fi利用時) | 最大10時間(Wi-Fi利用時) |
端子・充電 | USB-C(20W) | USB-C(20W) |
通信 | Wi-Fi 6, eSIM | Wi-Fi 6, eSIM |
発売価格 | 69,800円(Wi-Fi/64GB、発売当時)価格改訂で58,800円に | 58,800円(Wi-Fi/128GB、2025年) |
主な違いとポイント
- チップがA14→A16、処理性能が大幅アップ
- 最小ストレージが64GB→128GBへ増加
- メモリが4GB→6GBに強化
- ディスプレイは表記上「10.9→11インチ」に拡大(物理サイズはほぼ同等)
- 外観・重量・カメラ・カラーは同じ
- バッテリー駆動時間や充電・端子なども同様
- 最小容量アップ分コスパ向上
- 10世代は中古・整備済みで安く買える場合も

第10世代とのケース・フィルムの互換性について
iPad第11世代と第10世代は本体サイズ・形状がまったく同じ(248.6×179.5×7mm)のため、ケースやガラスフィルムなどは“共通で使える”ものが多いです。
実際、Amazonなどでは「第10/11世代対応」と書かれて販売されているケースや保護フィルムが多くあります。
我が家で購入したケースとフィルムも「第10/11世代対応」になっています。


iPad A16(第11世代)はなぜ安い?性能アップなのにコスパが高い理由
「A16チップ搭載で128GBなのに、なぜこのお手頃価格になったのか?」
iPad A16は筐体・ディスプレイ・カメラの仕様が前モデルの第10世代とほぼ同じです。
既存部品やデザインを活かしてコストダウンし、そのぶん性能や容量アップにコストを回すことで、価格が抑えられたと考えられます。
iPad第11世代レビュー|我が家でのアプリ・ゲームの使い方

iPad 第11世代 我が家で使っているアプリ紹介
iPad第11世代では動作もスムーズになり、以下のような用途で実際に使っています。
- お絵描きアプリ「アイビスペイント」x互換ペンシル
- マイクラ、ロブロックスもサクサク快適
- プロセカやZEPETOも問題なし
- 動画視聴や調べものも家族共用で
- 重さ477gについての感想
お絵描きアプリ「アイビスペイント」x互換ペンシル

我が家ではApple Pencil第1世代を持っていますが、USB-C -Apple PencilアダプタがないとiPad第11世代では使えません。
試しに互換ペンシルの「Metapen A8」を購入して使ってみたところ、子供も「結構使いやすい」という感想だったので、とりあえずApple PencilはiPad Pro 10.5と第6世代で引き続き使っています。

反応もスムーズで、遅延やカクつきは特になし。
第11世代は画面サイズも大きめなので、細かい作業もしやすく、ペンシルで描くには十分な広さと安定感があります。
マイクラ、ロブロックスもサクサク快適
第11世代のA16チップは、子どもたちが遊ぶマインクラフトBEやロブロックスなども快適に動作。
iPad 第6世代では動作が重かった場面も、今のところ快適。読み込みも早くなりました。
子どもが友達とマルチプレイをする際も、Wi-Fi接続さえ安定していればストレスなく遊べます。
画面が広くなったことで視界も広がり、タッチ操作での建築や操作もやりやすくなった印象です。
プロセカやZEPETOも問題なし

iPad第6世代では音ゲーの「プロセカ」はプレイ中によく落ちるようになっていたので限界でした。
実際にプレイしましたが、タップの反応や音ズレもなく快適でした。
3Dアバターのメタバースアプリ「ZEPETO」もワールドによってかなりラグがありましたが、第11世代では快適に動かせます。
動画視聴や調べものも家族共用で
そのほか、YouTubeやAmazon Prime Video、U-NEXT、Netflixなど動画視聴や、Webでの調べものなど、家族共用で使っています。
横向きのステレオスピーカー搭載になったことで、音の聞こえ方が自然で立体感が増したように感じます。
重さ477gについての感想

本体は約477g。軽い部類ではありますが、ケースを付けるとずっしり感じることもあります。
片手で長時間持つよりも、スタンドに立てて据え置きで使うのがおすすめです。

iPad第11世代はいつまで使える?子どもにおさがりもしやすい
iPadは基本的に発売から5〜7年はiPadOSのアップデート対象となり、その後も数年はセキュリティ更新が続くため、8〜10年程度は安心して使えることが多いです。
我が家でも最初はiPadを親の読書や動画・Zoom用として使い始めましたが、子どもが成長するにつれて学習・お絵描き・ゲームなどに用途が広がり、自然と“子どもメインの端末”になっていきました。
第11世代は128GBのストレージと6GBメモリで余裕があり、今後のOSやアプリの進化にも対応しやすいと感じます。
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iPad第11世代は家庭用iPadとしてバランスがちょうどいい
久しぶりにiPadを買い替えて感じたのは、「ちょうどいい」という満足感でした。
上位モデルのAirやProほどの性能はなくても、日常使い・家族の共有・子どもの学習やお絵かき、動画視聴など、家庭で必要なことはしっかりこなせるスペックと機能。
128GBのストレージと6GBメモリ、A16チップという構成は、数年先まで安心して使える土台があります。
